■日時: 令和7年4月18日  ■句会場: 紙上句会  ■兼題: 話  ■参加者: 14名

合点 作      品 作 者 選     者
8 つばめ来る閉店五年過ぎて尚 佐藤満智子 貞雄 誠山 けいし いづみ 綾子 玲華 水貴 たく      
7 青空に道あるごとし花吹雪 金田けいし 〇ひろ子 誠山 克美 加津 綾子 水貴 たく  
6 子に逝かる米寿の母の四月闇 阿部綾子 ひろ子 満智子 克美 玲華 とをる 水貴  
6 富士山を遠巻きにして山笑ふ 竹田ひろ子 貞雄 けいし 克美 〇いづみ 加津 玲華   
5 さくら貝海ある限り未来あり まつのたく 〇貞雄 けいし 満智子 誠山 綾子   
5 花冷えや内緒話と言うたのに 阿部綾子 〇満智子 誠山 〇とをる 玲華 たく   
5 藤花房水琴窟の音汲めり 田中貞雄 けいし 満智子 弘香 いづみ 水貴   
4 チューリップ全開となる物忘れ 佐藤弘香 貞雄 満智子 克美 〇水貴  
4 満開の桜の似合ふ一年生 竹田ひろ子 貞雄 弘香 綾子 〇玲華  
4 八重桜湧くごと咲いてほの暗く 金田けいし 貞雄 ひろ子 満智子 克美   
3 花霞楽を覚えた身の重し 水貴 誠山 弘香 玲華   
3 四月馬鹿忘れて赦すこともある 尾形誠山 貞雄 満智子 〇加津  
3 香煙や天上天下甘茶仏 竹田ひろ子 弘香 〇綾子 いづみ  
3 持つべきは遊行のこころ桜花 阿部綾子 貞雄 〇誠山 〇弘香  
3 四月馬鹿しみじみ眺む生命線 田中貞雄 いづみ とをる たく  
2 さくら咲く隣同士と立ち話 佐藤玲華 貞雄 加津   
2 尺蠖よ一本道となる八十路 田中貞雄 ひろ子 いづみ  
2 青空を隠すが如し花一斉 佐藤いづみ 玲華 水貴  
2 赤鬼の泣きし民話や里の春 竹田ひろ子 けいし 加津  
2 花すみれ大地に還る六等星 まつのたく ひろ子 とをる  
2 話し合ひとぎれし窓や花の雨 金田けいし いづみ とをる  
2 大川を急ぐ猪牙舟朧の夜 尾形誠山 ひろ子 弘香   
2 白杖も見上げて花を惜しみけり 尾形誠山 〇けいし 水貴   
2 理不尽を躱すあれこれ沈丁花 阿部綾子 ひろ子 水貴  
2 御近所のすでに耕し整然と 佐藤玲華 加津 たく   
2 飛花落花星の合間の散歩かな 水貴 綾子 たく  
1 万愚節猫との対話切りもなし 田中貞雄 〇たく  
1 八重桜震えて雲にエールかな 水貴 克美  
1 春風邪にアナウンサーは籠り声 はせべとをる 加津  
1 遅き日の身振りで通ず英会話 まつのたく けいし  
1 いち早く庭輝かすクロッカス 佐藤玲華 貞雄  
1 点々とひかる新緑雑木山 金田けいし 〇克美  
1 幣こぶし桜と双璧沼育ち 吉田克美 綾子   
1 春に逝く送る言葉も見当らず 降幡加津 とをる  
1 廃屋を覆い隠すや藤の花 佐藤弘香 貞雄  
1 春麗や晩年という歳となり はせべとをる 誠山  
1 猫の棲む廃墟のホテル犬ふぐり まつのたく とをる  
1 桜道子犬大きなピレネー犬 吉田克美 弘香  

  柿の木句会メモ
田中貞雄特選
さくら貝海ある限り未来あり
            まつのたく
選評 
うす紅色の美しくも壊れやすい桜貝の浜辺で、世界に繋がっている海を眺めながら、郷愁に浸っている句であるが、「未来あり」の詞によつて、ネガテイブな思いより、前向きな希望を抱かせる。
〇次の二句は、視覚が効いていて惹かれた。
八重桜湧くごと咲いてほの暗く
いち早く庭輝やかすクロッカス

5月 紙上句会
5月兼題「川」」阿部綾子さん出題
投句締切 5月17日(土)
選句締切 5月24日(土)
兼題1句・雑詠4句・出句控・出句料千円ご同封にてご送付ください。
   投句先 佐藤弘香 191-0033 東京都日野市百草920−65
    Tel/fax 042-592-1495