■日時: 令和7年6月21日(土)  ■句会場: 北区滝野川会館  ■参加者: 23名  ■句会メモ

合点 作      品 作 者 選     者
11 水平に成らぬシーソー沖縄忌 まつのたく 〇主宰 〇隆 〇るりこ 香 ひろ子 讃良 〇克美 弘香 〇満智子 京子 邦子    
8 廃校に残る慰霊碑草いきれ まつのたく 香 讃良 克美 弘香 満智子 京子 靖舎 ゆみ子  
6 打つたびに一茶をおもふ蠅叩 金子つとむ 主宰 貞雄 讃良 満智子 邦子 ゆみ子  
6 子のもとへ卒寿の転居麦の秋 渡部次代 主宰 貞雄 弘香 靖舎 京子 邦子  
5 しがらみは大夕焼に消えゆけり 竹田ひろ子 貞雄 讃良 〇京子 靖舎 ゆみ子  
5 落とし文ひろつてみれば解きがたく 降幡加津 主宰 ひろ子 克美 〇満智子 邦子   
4 ビル街を歩く男の日傘かな 佐藤弘香 〇隆 るりこ 克美 ゆみ子  
4 寒暖差の十度以上や蟻地獄 戸塚邦子 貞雄 讃良 香 京子  
4 夏服やトランペットの音清(すが)し 磯部香 隆 るりこ 靖舎 京子  
3 孫先駆け祖父しんがりの茅の輪かな まつのたく 香 克美 邦子  
3 蟬未だ森の静かに待つ容 すずき巴里 貞雄 〇香 ひろ子  
3 またあした合歓の花咲く木の下で 新井京子 香 讃良 るりこ   
3 姫百合や余生ゆつくりギアチェンジ 阿部綾子 〇ひろ子 香 〇讃良  
3 田植機の役割終へて田に休み 佐藤玲華 〇主宰 弘香 ゆみ子  
3 白玉や元は旧家の奥座敷 すずき巴里 ひろ子 るりこ 弘香  
3 新しき妣の塔婆や若葉風 長倉美季 貞雄 るりこ 〇京子  
3 梅雨冷えや時の流れに追ひつけず 竹田ひろ子 香 靖舎 京子  
3 一斉に在の田植の始まりぬ 樋口文巴 主宰 隆 克美  
3 黒揚羽付かず離れず遊歩道 新井京子 讃良 弘香 〇ゆみ子  
3 星の夜や合唱揃ふ夏蛙 佐藤玲華 弘香 〇邦子 ゆみ子  
3 父の日の手擦れの教本能舞台 金田けいし 貞雄 〇克美 邦子  
2 紺碧の空押し上げて雲の峰 新井京子 満智子 〇ゆみ子  
2 緑陰のキョンと私の二秒かな 磯部香 るりこ 克美  
2 木洩れ日の鐘の余韻や山紫陽花 金田けいし ゆみ子 京子  
2 小さき手すり抜け蜥蜴の目の涼し 金田けいし 〇弘香 京子  
2 冷房の中を着込んで老人群 佐藤弘香 貞雄 邦子  
2 胡瓜もみ教えてくれる人も居て 降幡加津 隆 克美  
2 精進料理とう涼しさを頂きぬ 金子つとむ 主宰 満智子  
2 手加減や塩一振りの胡瓜もみ 佐藤満智子 隆 ひろ子   
2 夏草のたぐり寄せたる根の細さ 渡部次代 〇讃良 満智子  
2 米騒動傍目に五月田ふか緑 岩永靖舎 克美 ゆみ子  
2 地上へと出でて車窓の西日かな 斎藤るりこ 靖舎 邦子  
2 よそよそしく掛けて今日より夏布団 中島讃良 〇主宰 るりこ  
2 古刹に入るみづすましにも一礼し 中島讃良 主宰 るりこ   
2 炎天の棘の鋭き薔薇刈らる 佐藤弘香 隆 靖舎   
1 白シャツやプラットフォームに鳥の糞 斎藤るりこ 主宰     
1 韮摘みに飛び石三歩花壇迄 吉田克美 貞雄  
1 喜怒哀楽素直に染めて花菖蒲 阿部綾子 〇靖舎  
1 孟母三遷学舎は緑雨に静か すずき巴里 ひろ子  
1 お見舞に余花を横目にペダル踏む 田上ゆみ子 〇香  
1 水盤の水に溺れし雑魚二匹 樋口文巴 〇るりこ  
1 夏来たる老ひの三叉路仕切直し 佐藤満智子 ひろ子  
1 新緑の尾根をいだきし朝の靄 佐藤いづみ 弘香  
1 薔薇を見る生きがひとやら問うてみる 川南隆 〇ひろ子  
1 五月晴れ水田に映ゆる逆さ富士 佐藤満智子 〇邦子  
1 吟行へ滾る思ひや花柘榴 戸塚邦子 〇靖舎   
1 山路へと湧きて流るる岩清水 川南隆 ゆみ子   
1 一緒に水遊びした子の逝きぬ 田上ゆみ子 満智子   
1 半額の響き軽しや西瓜買ふ 戸塚邦子 満智子  
1 蟻の巣のごとき地下鉄夏期手当 斎藤るりこ 〇弘香  
1 玉葱の晒す美肌の白さかな 岩永靖舎 隆  
1 十薬の花の拡がる北の庭 佐藤いづみ 靖舎  
1 苔むせる翁碑ひとつ南谷 金子つとむ 貞雄  
1 風人は一語にかける四葩かな 阿部綾子 ひろ子  

  ◎主宰の特選句の講評はろんど誌に掲載されます。

  ◎ 7月の本部句会の御案内

    日 時  7月19日(土)

    句会場  北区滝野川会館  午後1時より

         当季雑詠3句  出句控1枚 投句料千円

         欠席投句者は各担当者まで郵送ください。